2015年5月1日金曜日

今日は真夏日だったらしい・・・

相模原市南区には、「木もれびの森」という73㌶もある広大な雑木林が存在する。
昔むかし、相模野の台地は水の便も悪く、土地がやせていたため農作物があま り育たず、代わって現金収入の手段として、クヌギ、コナラの植林を 行い15~20年で伐採し、土窯を作り炭焼きを行っていたとの事。
この炭焼きは初冬から初夏にかけての仕事として各所で行われ、日常の暖房用や養蚕の保温用に使われ、また一部では商品として出荷されたそうである。
しかし、太平洋戦争後は、食糧難のため開拓団が組織され相模野台地は昭和20年代まで開墾が続きクヌギ・コナラの雑木林は徐々に伐採され畑になった。
昭和 30 年代に燃料がガスや灯油に替わり、薪や炭が使われなくなり、落ち葉で作る肥料(堆肥)も手間のかからない化学肥料に替わり、雑木林の役割は無くなったそうである。
1967年(昭和42年)及び1971年(昭和46年)に指定された相模原近郊緑地保全区域のうち、特に自然環境の良好な大沼・大野台 地区に拡がるこの緑地が、1973年(昭和48年)に「相模原近郊緑地特別保全地区」に指定された。これが現在の「木もれびの森」だ。しかし、雑木林の管理をする人はいなくなり放置林は増え続け、枝は伸び放題で生きる力の強い笹が林の中に広がり、森は荒れていった。
そこで1989年(平成元年)に、相模原市は「相模原近郊緑地特別保全地区」 を 市民共有のみどりの財産として将来に引き継いでいくために、「木もれびの森づくり事業」として、土地所有者の理解を得て、土地を無償で借り受け樹林の管理を行うとともに、市民に広く開放することになった。
今日のような暑い日には最適の避暑地である。


古内 明 公式HP

0 件のコメント: